5月になりました。
前回の投稿から2か月程度?
J-SIPHEからお知らせがありましたので書いていこうと思います。
一応おさらいから書いていきます
抗菌薬適正使用体制加算
感染対策向上加算に5点加算される診療報酬
施設基準
① 抗菌薬の適正使用につき十分な実績を有していること⇒いまだ謎
② 抗菌薬の使用状況のモニタリングが可能なサーベイランスに参加していること
③ 直近6か月における外来で使用する抗菌薬のうち、Access抗菌薬に分類されるものの使用比率が60%以上又は②のサーベイランスに参加する病院又は有床診療所全体の上位30%以内であること
外来抗菌薬集計機能実装
予告通り外来抗菌薬の集計機能が実装されました。「外来AMU情報のデータ登録方法について」どおりにやれば OK でした。
早速医事課から外来EFファイル(2023年10月~2024年3月分)をもらって登録しました。
外来EFファイルのために「EF対応AMUファイル」も最新版をダウンロードしましたよ。
使用比率の指標は使用量(g)/DDD!
使用比率の指標はやはり使用量(g)/DDD(抗菌薬ごとの標準的な使用量)でした。
抗菌薬によって用法用量が異なるので、単純に使用量(g)で比較すると不公平ですからね。
当然っちゃ当然ですね。
ウチのAccess抗菌薬は2割くらい・・・
ウチのAccess抗菌薬は20%程度・・・
事前に自分でも電子カルテのデータを抜き出して集計してみていたので、まあやっぱりねって感じでしたけど・・・
60%は無理じゃね?が正直な感想です。
現実的には「上位30%を目指す」ですかね。
マクロライドが多い
マクロライドはすべてWatchに分類されています。
しかもAMRアクションプランでは前々からマクロライドの使用量を減らそうといわれています。
でも多いんです。多分呼吸器内科の有無でかなり違うのではと思いますがいかがでしょう。
呼吸器内科のDr.たちに伺ってみないとなんともですが、マクロライド減らせなさそう・・・
第3世代セファロスポリンとかキノロンとかならがんばれば少しなんとかなるかもしれない(がんばるかどうかなんともですが)。
という印象です。
グループ機能での比較が面白い
もともとある機能ですけどグループ機能でグループ内のほかの施設との比較できるのが面白いです。
他の施設もまあ大体20%程度でした。 高いところは30%を超えていましたけどね。
とはいえ60%以上という条件を満たせる施設は現状かなり少ないのでは。
登録はお早めに
とりあえず今回J-SIPHEに外来データを登録したので、これでAWaRe分類での評価割合の対象施設になれたと思います。
何はともあれ、まずは土俵に上がらないといけませんからね。
登録がまだの施設は5月13日が締め切りのようなので、お急ぎください。
順位の有効期間は3か月?
「J-SIPHE「抗菌薬適正使用状況・証明書発行:6か月間の入院中の患者以外の患者に使用された抗菌薬におけるAWaRe分類での評価割合」の内容とスケジュールについて」によると、3か月ごと(4月、7月、10月、1月)にデータ登録が求められるようです。
今回間に合わない施設は7月でもいいですかね。
まとめ
- J-SIPHEに外来抗菌薬の集計機能が実装された
- 抗菌薬の使用比率の指標は使用量(g)/DDD
- Access抗菌薬の使用比率60%を達成できそうな施設は少なそうなので、加算算定を目指すなら当面は「上位30%に入ること」が現実的な目標か
- 順位の有効期間は3か月と思われる
以上です。
最後までご覧いただきありがとうございました!
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